地中埋込照明の漏電対策に効果あり!

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地中埋込照明の漏電対策にパワージェルを応用しよう!

パワージェルとは

古河電工産業電線(株)より販売されている低電圧用の絶縁体ジェルです。

硬化剤を混ぜてボックス内に流し込む事で硬化し機器や電線、電源部(導体露出部)を水から守り絶縁処理に使用する事が出来ます。

半透明のため使用後も内部の確認を行う事ができ、硬化後もガチガチにならず手で崩して撤去する事も可能です。イメージとしては少し堅めの寒天みたいなものです。

パワージェルの性能

防水IP68相当(JCAA102機密特性以上)
体積固有抵抗1 x 1016Ω・cm
粘度1000mPa・s(23℃)
60日間冠水絶縁抵抗 DC500Vメガー 2000MΩ以上
耐電圧 AC1,500V・1分間に耐える
傾斜燃焼1秒で自消(JIS C 3005 4.26難燃に準拠)
古河電工産業電線(株)ホームページより

使用方法

カップの中にA液とB液を適量入れたあと攪拌させて充電部に流し込むだけの作業になります。約15分後にゲル化し30分~1時間程度でジェリー状に固まります。

とても簡単に施工する事が出来ます。注意点は硬化前は少しの隙間でも流れ出てしまうので隙間をしっかり埋めておく事が重要です。

古河電工産業電線(株)ホームページより

体験談

新築現場にて竣工後に地中埋設照明回路が漏電していました。

施工後すぐは天気が良く問題がなかったのですが雨の日が続くと少しずつ絶縁抵抗が下がっていきました。

全体の合成で絶縁劣化をおこしていた為、はっきりとした原因はわからなかったのですが電圧降下の為に電線が太くなり照明器具内での納めがきつく電線がジョイントボックスに干渉して外装被覆を剥いてある部分に小さな傷が入り結露した結果 絶縁劣化が起きていると判断しました。

漏電の対処としてパワージェルを使用しました。ジェルが硬化する事で電線がジョイントボックスに干渉しないようにしボックス内に充填する事で結露防止にも役立ちました。

結果は絶縁抵抗0.05Mオームから50Mオームまでの改善がみられ、1年後の点検時でも絶縁の劣化はみられませんでした。

商品ご紹介

古河電工産業電線(株)ホームページ カタログ

硬化時間も早く半透明なので施工後の確認もでき充電部が露出したままでも施工できる事でとても使い勝手の良い商品だと思います。色々な漏電対策に応用出来ると思います。

花壇や園庭の樹木へのライトアップなどのジョイント部分にも活用してみたらいかがでしょうか。

さいごに

地中埋設照明は漏電と切っても切れない関係にあります。どうしても漏電してしまう困った設備です。いつも設置しなければいいのにと思って施工していました。

今回は絶縁不良後の話でしたが、新設時にちょっと工夫をするだけでも経年劣化による絶縁不良を遅らせる事が出来るかもしれません。

みなさんも一度使用してみてはいかがでしょうか?

ご意見・ご感想はコメントよりお願いします。

では✋では✋

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