収入はどのくらい?電気工事士になりたい人へ

資格
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作業員~管理者までの仕事内容

現場での立場「作業員~管理者」の仕事内容

作業員(応援タイプ)

作業員の仕事内容は、そのまま現場で直に作業をする人になります。

その中でも、応援として現場に従事する職人さんがいます。

応援とは、他の作業員の現場で人手が足りなくなった時に一時的に仕事をする人になります。

現場での責任があまりなく、工具などの準備、現場での拘束が無い分、収入はその日暮らしの日当生活になります。

上手に作業員のネットワークを作り、常に応援として呼んでもらえる様にするのがポイントになります。

ただし、収入は労務費のみになるので一定以上の収入を超える事はできません。

作業員(請負タイプ)

作業員の中でも請負タイプは、一つの現場又は一つの作業区域を全て施工する作業員になります。

材料(電線・コンセントなど)や応援作業員への支払いも必要になってきますので、ある程度資金に余裕が必要になります。

応援タイプと違い、作業員の確保、材料の手配、工程の把握と現場での責任が増える分、収入は増える傾向があります。

事前に施工金額が決められるため、頑張れば頑張る分収入も自ずと上がっていきます。

ただし、現場での急な変更への対応など想定外の仕事も増えていきます。

応援タイプと同じで作業員同士のネットワークを構築して非常時でも、現場を任せる事のできる応援タイプの作業員の仲間を多くしておくといいでしょう。

現場管理者

管理者は現場での工程管理、安全対策、材料手配、労務管理、原価管理、施工方法の検討、打ち合わせ、図面等資料作成と多岐にわたります。

また、現場での責任も重く、必要になる資格も多くなっていきます。

日中は現場での打ち合わせ、施工指示を行い夜に資料作成をするので休む暇がありませんので管理者では離職が多いのも現状です。

しかし、作業員の体が資本なので「怪我・病気=収入減」と違い管理者はパソコンと口さえ動けば、ある程度の作業が行えるので、病気や怪我でも仕事を続ける事が出来ます。

儲かる立場は?

雇われの身だと会社からの給料を貰う形になると思います。

その時に、考えるのが一人あたりの会社に対しての売り上げの違いです。

作業員の売り上げ

作業員の売り上げは、地域によって変わると思いますが、自分のいる所では「1日2万円」程度です。

※消費税は加味していません

2万円(1日)×22日(約週休2日)=44万

44万(1月あたり)×12カ月=528万

528万円(1年あたりの売上高)

この中には材料費などの原価は入っていませんので528万そのままが収益になります。

この内から会社の経費や税金などを抜いて手元に入ってくるので多く見積もっても手取り300万~350万くらいが相場です。

材料費も一緒に請負う様な会社では給料も10%程多くなるのが目安かと思います。

個人事業として行う場合は、そのままの収入となりますが(税金等に注意)連休や、閑散期では収入がガクッと落ちてしまいます。

管理者の売り上げ

管理者の売り上げは、現場単位での受注金額そのままが反映されます。

自分は管理者を行っているので、実績ベースでいきます。

年間受注平均 8000万

8000万(年受注)×0.25(年粗利25%)=2000万

※ここでの粗利とは現場での材料費+作業員費+経費を抜いた残り

自分の場合ですと、年間2000万円が会社への収益となり、この内から給料を支払っていくことになります。

作業員と比べると収益では約4倍の差が生じますので、自然と給料として支払われる金額も違ってきます。

単純に給料も4倍違うのかと言うと全然ですが、自分の2021年現在の年収は約700万程です。

  • 作業員より管理者の方が1人あたりの会社への収益が多い
  • 作業員より管理者の方が給料が高い傾向がある
  • 作業員は肉体労働なので「病気・怪我=収入減」
  • 管理者はデスクワーク基本なので、ある程度の病気・怪我でも収入が維持できる
  • 従業員の方が収入が安定している
  • 個人事業主では同業仲間のネットワークが必要

電気工事士の仕事内容

電気工事の中には色々な種類の業種が入っています。

  1. 強電設備
    • 高圧受変電設備(電柱に走っている電気を使えるように電圧を変換する為の設備工事)
    • 幹線設備工事(電気の大元となる電線の配線工事)
    • 動力設備工事(エレベーターやポンプなどの機器へ接続する電線の配線工事)
    • 照明設備工事(照明を点けるための工事)
    • コンセント工事(コンセントの工事)
    • 非常灯、誘導灯設備工事(非常時の避難用設備)
  2. 弱電設備
    • 電話・LAN設備工事(電話やインターネットの配線工事等)
    • 消防設備工事(火災報知器、非常放送などの工事)
    • 監視カメラ設備
    • 放送、テレビ設備

大まかに分けると強電設備(みんなの思う電気工事士)と弱電設備の2種類になります。

この一つ一つに関しても細かく業種が分かれていたりするので、覚える事が本当に沢山あります。

儲かる仕事内容のポイントは?

みなさんの気になる儲かる仕事内容のですが

やはり扱う金額が大きくなる物と粗利が大きくなっていきます。

高圧受変電設備は機器代が高く工事期間も短い為に、修繕や取替などメンテナンス工事は儲かります!

幹線設備工事は「なんといってもケーブル!」設備容量の大きい工場などの幹線工事はケーブルが太くなるために材料費も高額になります。また、人員が大勢必要になりますが短期での施工のため、短期で稼ぐことができます。

照明設備工事は取替作業などのメンテナンスの方が儲かるイメージがあります。器具代もそうですが、台数が多くなればなる程工事の終盤に近付くにつれて現場のパターンがわかってきて作業に慣れ、施工スピードが上がるので人工での利益も出てきます。また、取替工事はある程度の知識があれば施工できるので失敗が少ないです。

弱電設備工事では専門性が高くなっていく為に合わせて工事金額も高額になってきます。

特にTEL・インターネット機器を扱う事の出来る人は儲かると思います。

弱電機器は比較的コンパクトなうえ、とても高価な機器が多いです。

また、パソコン作業が多く素人では全く理解できない仕事内容の為に原価をイメージする事が出来ないので、「作業員×労務費=何円」ではなく「作業内容×単価=何円」と強電工事より高めの労務費を設定している業者が多い傾向があります。

もうかる仕事内容は

  • 取扱う機器代が高い
  • 工期が短い、省施工だと効率が良い
  • 専門性が高い

現場の種類

業種の他に従事する現場の種類も多岐にわたります。

まず、現場の工期の規模があります。

1物件に半年数年かかるような大規模工事~中規模工事

1物件に数か月くらいの小規模工事

数日のメンテナンス工事

次に施設規模があります。

一般住宅、工場、事務所など

儲かる現場は?

一言に儲かる現場!と言える所は少ないです。

現場、現場でのメリットデメリットがあります。

収入は施設よりも工事の請負方で変わっていくと思います。

工期の長い大規模~中規模の現場

工期中は安定して収入がある

責任がすくない

再下請負になっていくと単価が下がっていく

労務費のみの収入になってしまう傾向がある

工期の短い小規模~数日メンテナンス等

元請けになると単価があがる

機器代も収入につながる

自分で工程や施工方法を管理できる

責任がかかり、損害等の補償も必要

さいごに

収入を一番に考えるのであれば

収入が一番いいのは?
  • 個人事業主になる
  • 短期の工事、省施工の工事
  • 材料も請ける
  • 元請けになる
  • 管理業務を行う
  • 専門性の高い業務を行う

電気工事士は業務内容や立場によって収入が大きく変わります。

ですが、収入のみで就職すると後で後悔する事があるのも事実です。

本当は作業員をしたいのに、合わないデスクワークの管理者をしたりすると、結局は離職する事になる事が多です。

自分は作業員をしたかったので楽しそうに仲間と現場で喋りながら作業している人達を横目に嫌いな打ち合わせに行く時は本当におっくうになります・・・

収入も大切ですが、仕事へのやり甲斐、自分の得手不得手を考慮しましょう!

少しでも電気工事士を目指す方の参考になれば幸いです。

ご意見・ご感想はコメントよりお願いします。

バイバイまたねー✋

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