「日産アリア」の充電方法を考える

EV関連
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「日産アリア」の充電について検討する。

新型「日産アリア」の充電口

ついに日産アリアの実車を見る事ができました。

自分の給料では購入する事は出来ませんが、電気自動車のコンセント工事をする身としては確認が必要な為に特別内見会に行ってきました。

まず、リーフのフロントに普通充電と急速充電が並んでいるタイプと違い、アリアの充電口はフロントサイドの左右に普通充電と急速充電が分かれています。

左サイドが急速充電口になります

V2H(EVパワーステーション)充電口も同じ位置になります。

右サイドが普通充電口になります。

普通充電は3kwと6kw充電どっちがいい?

今までに普及してきた普通充電器の充電電力は3kwになります。

リーフのe+には標準装備になっていた6kw充電もアリアでは全車種標準装備になっています。

バッテリー容量が大きくなっていくにつれて「遠出をしよう!」と思う人が増えて行くと思います。

今まででは躊躇していた距離のある通勤にも使う人が増えるでしょう。

充電時間は容量の小さい方の60kwhタイプで「0-100%充電」を行う場合は単純に60kwh÷3kw=20時間かかる計算になります。90kwhタイプだと30時間になります。

これを考慮すると必然的に6kw充電をしたくなるタイミングが出てくるでしょう。

6kw普通充電を「おすすめする人」

・一日の走行距離が150km以上の人

・電気自動車の2台持ち

・自宅の電気契約容量が大きい人

EPA航続距離から考えてみる

EPA航続距離で換算すると電費が「約6km/kwh」になります。

(EPA航続距離が実走行との乖離が最も小さいと言われています)

約8時間充電すると「8時間×3kw×6km=144km」

一晩で回復する航続距離が144kmなので、これ以上の距離を毎日継続して走る方は6kw充電の必要が出てきます。

今後を考えてみる

2030年には国内で販売する新車を全て電動化とする方針(ハイブリット等もOK)もあり、今後は益々「電気自動車」の所有台数は増えて行くでしょう。

家に2台の電気自動車を所有した場合は3kw充電を「最低2箇所」または、「3kw充電+6kw充電を各1箇所」がいいです。

6kw充電を一箇所を設置しておく事で充電の足りない方の車が使用する様にするといいです。

契約電気容量から考えてみる

一般住宅の場合は「電灯基本契約8kw(8KVA)~12kw(12KVA)」が多いと思います。

(ちなみに自分は北陸電力管内です)

契約容量を参考にすると、1台所有だと6kw充電を1箇所、2台所有だと3kw充電を2か所がおすすめです。これ以上の容量を設置する場合は幹線・分電盤などの更新工事が必要になる場合が多いでしょう。

6kw充電を2か所取付ると、電気自動車の充電のみで契約容量を超えてしまい、ブレーカーがトリップして停電を起こしてしまいます。

契約容量が大きい方は何も考えず6kw充電を設置しておいてもいいでしょう。

3kw普通充電から6kw普通充電に変更は出来るの?

残念ながら簡単にはできません。

以下の工事が最低限必要になります。

  • ブレーカーを20A→40Aに取替え
  • 電線サイズのアップ(VVF2.0相当→CV8sq相当)
  • コンセントを専用機器に取替える

また、契約容量をアップする場合は幹線の張替え、分電盤の取替も必要になる場合もあります。

充電設備別の設置場所は

本来であれば車の充電口の横に設置する事が望ましいですが、自宅と駐車スペースの位置関係などで車の前や後ろにしか付かない場合があるでしょう。

充電器各々のケーブル長さで設置場所を検討しましょう。

3kw普通充電

メーカ付属の普通充電ケーブル(3kw)は標準7.5m(オプションで15m有り)

車の周辺であれば、どの位置でも問題はないと思います。

2台以上で使用する場合は車と車の間のセンターに取付ましょう。

6KW普通充電

現在は「デルタ電子」「Panasonic」の2社から出ている壁掛けタイプがあります。

関連商品としてどちらも自立用スタンドがあるので、建物から離れて設置する場合は別途購入が必要でしょう。

また、どちらも標準ケーブル長さは5mとなっています。

Panasonicの方は「10mケーブル」もありますが、納期が10カ月ほどかかるそうです・・・

6kw充電(V2H「EVパワーステーション」)

ニチコン製V2H「EVパワーステーション」は3.7mと7.5mがあります。

V2H(3.7mタイプ)は充電器の設置場所に対して車の向きを調整するしか方法は無いと思います。

どうしても車の駐車向きを変更したくない場合は7.5mケーブルにするか、工事費がかかりますが埋設配線工事などを行い任意の設置場所にしましょう。

急速充電器

急速充電器はメーカーごとに違いますが、4~5mが主流です。

V2Hと同じ様に充電器の設置場所に対して車の向きを調整しましょう。

また、急速充電器とV2Hを設置する場合は機器本体が大きい為、ドアを開けた時に干渉しない位置にしましょう。

さいごに

これから先の自動車はどんどん電気自動車になっていくのでしょう、バッテリー容量が大きくなっていくと思いますが電費が劇的に向上するとは考えていません。

必然的に充電時間が長くなってしまうと思います。

将来を見越して6kw充電を準備してはいかかでしょうか?

話はそれますがバッテリー容量が大きくなるとキャンピングカーなんて家みたいになってしまいますね。

停電対策も車があるだけで生活できる日が来るかもしれません。

少しでも皆さんの電気自動車ライフの参考になれば幸いです。

ご意見・ご感想はコメントよりお願いします。

バイバイまたねー✋

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