自作で制御回路を組んで経費削減をしよう!
どうして経費が削減できるの?
電気の契約には低圧電力(動力)があり、その中にも負荷契約と主開閉器契約があります。
負荷契約とは施設の機器全部の容量を合計したものを参考に基本料金を算出します。
主開閉器契約は主開閉器の容量で基本料金を算出します。
今回は負荷契約を利用して基本料金を削減する方法を説明していきます。負荷契約は施設の機器全部の容量の合計になります、それは全ての機器が同時に動く可能性があるため全てを合計する事になります。
なので機器が同時に動かないように電気回路を改造する事で負荷契約の合計容量を下げる事が出来ます。
Aの機器が動いている時はBの機器に電気がいかないようにして、Bの機器が動いている時はAの機器に電気がいかないようにする回路を組みます。
何の負荷をわけるの?
わたしは一度マンションの低圧電力(動力)の基本料金を下げるために通常時に使用する設備(通常設備)と非常時にしか使わない(非常設備)が同時に動かなくする事で基本料金を下げる事ができました。
マンションではエレベーターや揚水ポンプなど常に動いている設備と非常用消火栓ポンプなどの使用するタイミングが違う機器があります。
そういった機器をAグループとBグループに分けていきます
制御の仕方は?
AグループとBグループに分電盤を分けます。
分けた分電盤の主開閉器に電磁接触器(マグネット)を追加します。
Aグループの電磁接触器が入っている時はBグループの電磁接触器がないらないようにします。
または機器のBグループ起動信号を受けてAグループを切る回路を組みます。
どのくらい経費が削減できる?
- 消火栓ポンプ 7.5kw
- エレベーター 4.5kw
- 加圧水ポンプ 0.75kw × 2台
- 排水ポンプ 0.75kw
- 機械式駐車場 2.2kw × 2台
- 合計 18.65kw
低圧電力基本料金 18.65kw × 約1000円/kw=約18,650円(月額)
Aグループ(通常のみ)エレベーター,加圧水ポンプ,排水ポンプ,機械式駐車場 計11.15kw
Bグループ 消火栓ポンプ7.5kw
大きい方のグループの容量を優先して計算するので11.15kw × 約1000円=約11,150円
18,650円-11,150円=7,500円(月額)
ひと月に約7,500円の節約になります。一年間では約90,000円の経費削減になります。
注意点
電気を切る回路は注意して選びましょう。
今回はわかりやすいように2グループに分けていますが切れると不味い回路は常時電源回路としてCグループの計3グループに別けることをお勧めします。
エレベータは突然停電になると中に人がいる場合は取り残されてしまいます。
給水や空調などは比較的切りやすい負荷になると思います。こちらの方からグループ分けを行ってはどうでしょうか?
さいごに
今回の方法は電気工事以外の知識も必要になり、施設によっては管理会社などにも相談が必要になります。勝手な思い込みだけで作業を行ってください。
ご意見・ご感想はコメントよりお願いします。
では✋では✋
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