EVのバッテリー容量アップと充電のはなし
どんどんEV車のバッテリー容量が大きくなり普通充電(3kw)の場合、一晩で満タンまで充電ができなくなってきました。
今回は一般住宅における「6kw普通充電」の必要性について考えていきたいと思います。
6kwとは

6kwって何アンペア?

よく、こんな質問を聞くんだけど、厳密にはアンペアで答えると余計わかり難くなるんだよね。
電気の計算は、「電力(w)=電圧(V)×電流(A)」だから電圧によって・・・ウンタラカンタラ・・・
電気の知識の無い一般の方が気にしている「アンペア数」とは、現状の契約容量(契約アンペア)で充電器の容量(アンペア数)で足りるのか?、だと思います。
なので、計算の話をしていても難しいので、一つだけ覚えて欲しい事は「1kw=1000w=10A」です。
6kwの場合は、60Aになります。
6kw「普通充電」充電スピードは早いの?
充電スピード=充電時間の速さを計算する時は単純にバッテリー容量÷充電容量になります。
たとえば、新型アリアのバッテリー容量では65kwhと90kwhがあります。

kwhの「h」ってなに??
と、新しい単位が出てくると、また急に難しく感じてしまいますね・・・ですが「h」は無視して大丈夫です。65kwと90kwでいきましょう!!
65kw(バッテリー容量)÷3kw(普通充電容量)=21時間40分
65kw÷6kw=10時間50分
90kw÷3kw=30時間
90kw÷6kw=15時間
上の計算の通り、3kw普通充電よりも6kw充電の方が2倍速く充電できることになります。
6kwは必要?
充電スピードが早いのはいいですが6kwを設置する為には費用がかかります。
充電を早くする必要性があるのか考えていきましょう。
カタログスペックとは違いますが、今回は実用使いに近い値「EPA航続距離」を参考にして電費の計算をします。
参考ブログ【日本1わかりやすいスペック徹底解説①】日産アリア – EVeryone (ev-for-everyone.com)
65kw「FWD」では、EPA(約350km)なので、350km÷65kw=5.3km/kw
以上の電費を元にして一日に走行距離から充電の必要量と充電時間を検討します。
50km走るひと「50km÷5.3=9.4kw」→「9.4kw÷3kw充電=約3時間10分」
同じように計算していくと「100kmで約6時間20分」、「150kmで約9時間30分」の充電時間がかかります。
普通充電の使用方法は「基礎充電(家で寝ている時などに充電を行う)」が基本となりますので1日の走行距離が150km付近を超えてくるようであれば3kw普通充電では容量が足りなくなってくると思います。
6kw普通充電工事の費用は?
充電器本体はPanasonic、日東工業、デルタ電子などから販売されています。
今回はPanasonic製を参考にしていきます。
6kw普通充電器
まずは、絶対に必要になる充電器本体の金額が定価17万(DNH326)ですがインターネットだと、最安値で14万ほどからありました。電気工事店だと16万くらいが目安ですね。
次に、ほとんどのケースで必要になる充電器用の配線及び機器取付工事が6万~10万程度かかります。カーポートなど住宅(分電盤)から遠く離れている場合は、もう少し費用がかかるかもしれません。
分電盤には2P40A用のブレーカーが必要になります。一般住宅ではほとんど付いていないと思いますので既設分電盤に空きスペースがある場合は2万程度、追加で分電盤を増設する場合は5万ほど費用がかかる場合があります。
6kw充電器を使用するためには前述したように、60A必要になります。基本的な住宅の契約容量は100Aくらいが目安になります。(請求書等の契約容量を確認しましょう)
契約容量アップの時はブレーカーの取替のみで済む場合は数万円程度ですが、幹線ケーブルサイズのアップも必要になる時には12万~20万程度の追加費用もかかります。
6kw充電器本体(Panasonic) 定価17万→ 目安 14万~16万くらい
配線及び機器取付工事費 目安 6万~10万
分電盤改造費 目安 2万~5万
幹線工事費 目安 12万~20万
自立スタンド(Panasonic) 目安 3.5万
※ 一般的な住宅をケースにしています。住宅のサイズや構造により工事金額は増減します。
アイセグ(AiSEG2)機能付き
Panasonicからはアイゼグ機能に対応した「6kw普通充電器」が発売されています。
アイセグとは?
インターネット回線を通じて、家庭内のさまざまな機器と連携コントロールをする事が出来るシステムです。また、家全体の使用電力量を見える化し、設定された目標電力に対して機器を自動でコントロールする事が出来ます。

ピークコントロール機能を使う
AiSEG2のピークコントロール機能を使用し、6kw充電器の充電容量をコントロールする事が可能です。
ピークコントロール機能を活用する事で、契約電力(契約アンペア)を超えようとした時に、充電器の充電容量を抑え契約ブレーカーのトリップ(停電)を防止する事が出来ます。

アイセグ機能付きの工事費
アイセグ機能付き(DNHA326)定価22万、通常タイプより5万アップとなります。また、アイセグの導入のため下記の追加機器費がかかります。
インターネット環境も必須になりますので、インターネットの通じていない住宅の場合は別途費用がかかります。
- モニター(↓どちらか一つ↓)
- AiSEG2(7型モニター機能付) 定価 8万
- AiSEG2(モニター別) 定価 4万
- 計測機器(↓どちらか一つ↓)
- スマートコスモ(マルチ通信型) 定価 10.8万(代表品番)
- エコーネットライト対応計測ユニット 定価 7万
- 追加工事
- LANケーブル配線工事 目安 2万~5万
- 設定調整費 目安 2万
新築住宅を建てるついでにアイセグを導入すう方は、AiSEG(7型モニター機能付)とスマートコスモのセットをお勧めします。既設住宅に追加で設置するかたは、AiSEG(モニター別)でスマホ等で管理し、既設分電盤にエコーネットライト対応計測ユニットを増設するといいでしょう。
6kw普通充電器の注意点
6kw充電は、一般住宅の中で使用するには消費電力の大きい物になります。
基本的には契約電力のアップと幹線ケーブルサイズのアップが必要になるかと思います。
また、6kw充電器の充電ケーブルの長さは5mが標準になるので、充電器本体と駐車位置(充電口)の位置関係をしっかり検討してから工事を行いましょう。
オプションで充電ケーブルを10mに変更する事は可能らしいのですが、納期が6ケ月程度かかるそうです。(2021年10月現在)
さいごに
いかがだったでしょうか?少しは参考になりましたか?
私自身の感覚で思うのは「6kw普通充電」は、お金に余裕のある方は、迷わず「6kw普通充電」を取付た方が使い勝手がいいと思います。
ですが、一般の方は様子見段階でいいと思います。今はまだ車種によって充電口が違ったり。急速充電器の設置場所・充電スピードが少しづつ増えて行ったりとEV車をとりまく環境が日々変わっていきます。無理に自宅で満タンにする必要性さえ無くなる日が来る可能性もあります。
初期費用も多額にかかりますし、契約容量をアップする事で月の電気料金も上がってしまいます。
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
ご意見・ご感想はコメントよりお願いします。
バイバイまたねー✋
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