フル2線式リモコンの故障 対処方法

故障対応
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フル2線リモコン故障対応はどうする?

フル2線リモコンとは

主な構成としては操作の為のリモコンスイッチ、リレー制御用のT/U、回路を入切りする為のリモコンリレー、設定を記憶するための伝送ユニット、電源用のリモコントランスからなります。

その他に制御にあわせてタイマーユニットや調光ユニットなどがあります。

故障対応時に必要な資材

  • 手元操作用のリモコンスイッチ(4個用)
  • ワイヤアドレス設定器
  • CPEVやAE線1.2-2Cを3mほど

必須なのがワイヤアドレス設定器になります。これが無いと故障によっては特定する事が出来ません。

手元操作用のリモコンスイッチを準備する事で分電盤とスイッチの往復が無くなり作業時間の短縮が可能です。また、既設スイッチのアドレス変更をなるべく行わない事で既設アドレスの設定漏れや変更ミスを減らせます。

フル2線リモコンスイッチが故障の場合

故障回路のリモコンスイッチのアドレスをワイヤアドレス設定器を使用し読み取ります。

手元操作用スイッチを準備してあれば手元操作用スイッチにアドレスをうつします。なければ予備スイッチや隣の正常なスイッチにアドレスを上書きします。(この時に正常なスイッチのアドレスを控える事を忘れないで下さい)

スイッチが不良であれば仮に移したスイッチで操作が可能になります。直らない場合は他に原因があります。

リモコンリレー故障の場合

スイッチが正常な場合は次にリモコンリレーを疑います。

リモコンリレーは分電盤内に設置されています。

スイッチを押しても入り切り出来ない場合は故障回路のリモコンリレーを手動操作してからもう一度スイッチを操作します、入り状態・切り状態の両方を試してどちらか一方又は両方の操作不可の場合はリモコンリレーの故障も考えられます。

その他にはリレー制御用のT/Uの故障が考えられます。

T/Uが故障の場合

正常なリレー制御用T/Uの回路を不良回路のリモコンリレーに接続を行いスイッチで操作を行います。リレー制御用T/Uが故障の場合はリモコンリレーが正常に動作します。

正常なT/Uでも動作しない場合はリモコンリレーの故障です。

伝送ユニットの故障の場合

フル2線の操作が全て行えない場合は伝送ユニットが故障しているかリモコントランスの故障です。

信号線短絡表示ランプの表示も合わせて確認しましょう。

リモコントランスが故障の場合

ブレーカーが切れていないか確認します。次にテスターでリモコントランス二次側の電圧を確認します(DC24V)

ブレーカーが入っていて二次側電圧が出ていない場合はヒューズが切れていないか確認しましょう。ヒューズが切れていないのに二次側電圧が出ていない場合はリモコンリレーの故障です。

商品ご紹介

必須のワイヤアドレス設定器はパターン・グループ設定が出来るタイプがおすすめです。

小規模施設では十分設定可能ですし、メーカーなどに依頼するとかなり高額になります。

さいごに

最初は戸惑ったり分からない部分が多いかと思いますが、自分で設定や故障対応が出来る事で施工範囲が広がります。

いままで外注していた工事を請負う事で利益のアップや故障対応のスピードアップを図れます。

面倒くさがらずに皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ご意見・ご感想はコメントよりお願いします。

では✋では✋

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