V2Hを導入する目的は?
V2Hとは?
V2Hとはビークルトゥホームの略でビークル(車)トゥ(と)ホーム(家)でそのまま車と家を繋ぐと言う意味です。V2Bだとビークルトゥビルで車とビルになります。
性能としてEV(電気自動車)などに蓄えられた電力を変換し家で消費できるようにする機器の総称になります。
V2Hのメリット
- 卒FIT後の電力を自家消費するのに役立つ
- 普通充電器(3kw)の倍速充電(6kw)が可能
- 停電時に車から電力供給が可能
固定買取制度が終了すると売電価格がガクッと下がります、その時にV2Hを活用することで余剰分を車への充電して家に給電を行うことでなるべく安い金額での売電量を減らすことに役立ちます。
普通充電では3kwが現在主流ですが(リーフなどではオプションで6kw充電が可能です)V2Hを使用すると倍速充電(最大6kw)での充電ができます、車の電地容量が多くなっていく事で今後は充電容量が足りない!という方が増えてくるのではないでしょうか?リーフe+(62kwh)で普通充電(3kw)だと0%~100%で約21時間かかるので現実的ではないと思います。
V2Hを導入する事で一番のメリットだと思うことは停電時に給電を行う事で日常通りの生活を行える事だと思います。わたしの家ではオール電化で4人(大人2人小学生2人)北陸地方暮らしです。一番電気使用量が多い1月で1476kwhなので一日約50kwhです、8月は439kwhと一日約14kwhになります。
東日本大震災の時は約80%の停電が3日以内に復旧していますのでオール電化住宅でも通常通りの生活を送れることになります。(暖房は別途準備必要)太陽光がある場合はもっと期間を延ばす事が可能です。
V2Hのデメリット
- 導入金額が高い
- 車が必要
ニチコン製になりますがスタンダードモデルで本体約40万+工事約30万の計70万、プレミアムモデル本体約80万+工事35万の計115万くらいが目安になるかと思います。
あえてメリットの方には書かなかったのですが、夜間電力で充電して昼間に消費することで節約する方法ですがあまり現実的ではないと思います。充電をして給電をするためには電力を複数回変換して使用するため100%貯めて使用する事は実際は不可能です。約1割は変換の損失として失われます。また、車を常に給電に使用するほど余裕のあるお宅は少ないのではないでしょうか?
災害時などは車にも被害がある場合があります。停電対策として準備しても車がなければ役に立たないです。また放電してしまうと動く事も出来なくなります。
商品のご紹介
わたしはニチコン製のV2H(EVPS)の工事を行う事がありました。旧製品では太陽光発電や商用電力との併用が出来ませんでしたが新型EVPSでは商用電力との併用やプレミアムモデルでは停電時の太陽光発電との併用も可能になったのでとても使いやすくなったと思りました。
プレミアムモデルは100/200V出力対応なのでプレミアムモデルがおすすめです。
さいごに
導入費用は高額になりますが停電が死活問題になるような施設では非常用としてものすごくメリットがあると思います。
経費削減は難しい印象は受けますが停電対策として導入してみてはいかがでしょうか?
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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では✋では✋
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